会長挨拶

kaichou.jpg  物価高やコーチ不足など事業を取り巻く環境は厳しいです。簡単に値上げをしたり、施設を増やしたりできる状況ではなくなってきました。
それでも、テニス事業を発展させるために、何とかしなくてはいけない。愚痴や弱音を吐いている場合ではない。私だけでなく、多くのテニス事業者の皆様も同じ気持ちだと思います。しかし、苦しい時には同じ志を持つ仲間に相談したいときもあります。テニス事業協会はこのようときに助けになる存在です。
これまで、私も従業員の問題やお客様からのクレーム対応など悩んでいるときに仲間に助けてもらいました。この度、東京都テニス事業協会の会長をさせていただくに当たり、同じ志を持つ事業者同士が集う活動を増やしていきたいと思っています。
また、どんなに頑張っても個々のテニス事業者ではできないことも数多くあります。近年、 テニスブームが終わって、東京でもジュニアの人口が減ってきました。ジュニアを増やすために、テニス事業者が一団となって活動する必要があります。多くの子ども達が、身近な地域や学校でテニスを始められるきっかけに出会う。そして、プロとなって活躍する夢を目指して、努力できる環境を整えてあげることがジュニアを増やす大きなポイントだと思っています。
そのためには、 東京都テニス協会や中体連などと テニス事業者がもっと、関係を強化する必要もあると考えています。日本の経済環境が変わる中、今がテニス事業の大きな曲がり角のような気がします。これまでのやり方を続けていたら、テニス事業の未来が危ないと思います。仲間の経営者が、相続や経営不振を理由に事業をやめる姿を何度も見てきました。
「テニスの仕事は好きだったんだけど、仕方がないよ ・・・ 」
寂しそうに話した友人の姿を今も覚えています。個々の力では、限界があります。ぜひ、テニス事業者の力を集めて、この厳しい環境を乗り越えていきたいです。ご協力をお願いします。

東京都テニス事業協会会長 中山 和義